オフセット印刷って何?

同人活動をしていると、「オフ」「オフセット印刷」という言葉を度々目にすることでしょう。
これは「オフセット製版」による印刷物のことを指しています。

オフセット印刷は、平版印刷方式の一つです。
面付けした原稿から版を取り(同人誌の場合はダイレクト製版が多いです。大部数であればフィルム製版になることもあります)、版の親水性・親油性を利用して油性インクで印刷します。
版に付いたインクをブランケットと呼ばれるゴムの上に転写(オフ)し、そのブランケットから紙に印刷する(セット)ので「オフセット印刷」というわけです。
原理などについて詳しく知りたい方は、検索などで調べてみてください。

よく間違われているようですが、「印刷所に印刷を頼んだもの=オフセット印刷」ではありません。
印刷所によっては「ドキュテック」「オンデマンド」「孔版印刷」「リソグラフ」と呼ばれる製版・印刷を行っているところがあり、これらで印刷されたものは「オフセット印刷」とは言えません。
こういったものを「セミオフ」「エセオフ」と呼ぶこともあるようですが、正式名称ではないので、意味が通じないことも多いようです。
通信販売の場合、印刷方法の表記には気をつけましょう。

オフセット印刷は、その性質上「沢山刷れば刷るほど綺麗に印刷」できるものです。
100部程度の同人誌と、何万部も刷る商業誌との印刷の綺麗さが全く違うのはこのためです(製版方式の違いも関係します)。
また、版を取って間もない時の印刷物はインクのムラなどが酷いため、売り物にはなりません。印刷がある程度安定するには50枚近く刷らなければならないこともあります(機械や季節などによっても差があるようです)。
そのため、100部以下の小部数同人誌を印刷する場合、多めに印刷して納品分以外は廃棄している印刷所もあるようです。試し刷りの紙代などもかかってしまうため、小部数オフセット印刷の場合はどうしても単価が高くなってしまうのです。

商業、一般用の「オフセット印刷」料金表を見て、「高い!」と思われた経験がある方もいらっしゃるかと思います。
それに比べ、同人誌のオフセット印刷価格は破格と思えるほどの安値です。
ここまで安く提供されている理由の一つには、「完成した原稿をそのまま印刷する」ことがあります。商業・一般とも、多くの場合は「印刷してほしい素材を印刷所に預け、組んでもらったものを何度かチェックしてから製版・印刷してもらう」のが一般的です。この「素材を並べてもらう」「チェックする」などの手間がかかる部分を省くことで、価格を抑えられるとのことです(某社談)。
ただし、印刷前のチェックができない分、原稿が「印刷に適したもので書かれていること」は大前提となります。
「綺麗に印刷されなかった!」と嘆かれる方も多いですが、本当の理由はその原稿が印刷に適さないものだったため…ということも非常に多いのです。

「綺麗に印刷して欲しければ、印刷に適したきれいな原稿を作ること」
当たり前ではありますが、これが一番重要です。
どんなに腕の良い印刷屋さんでも、印刷に適さない・汚い原稿を綺麗に印刷することは難しいのです。
「印刷が綺麗じゃ無い!」と怒る前に、まず自分の原稿が印刷に適したものかどうかを良く確かめてみましょう。

…たまに、原稿が完璧でも「ちょっとアレ」な印刷になることもあります。
原稿を紛失されたり、汚されたりすることもあったりします…それはさすがに論外ですが、印刷機械の調子やオペレーターの腕にも当たり外れがあるのは事実です。その辺は「印刷所経験談」などの情報を参考にしてください…


ブラウザでお戻りください。

◆同人初心者ガイド◆トップページ